ガラガラポン日記

複雑になってしまった問題を、一度ゼロにして、考え直してみる。

読書メモ『心でっかちな日本人』

山岸俊男さんの『心でっかちな日本人〜集団主義文化という幻想』(ちくま文庫 2010年)という本を読了。 「心でっかち」という言葉がおもしろい。 「心でっかち」というのは、「頭でっかち」という言葉をもとにして筆者がつくった言葉です。「頭でっかち」…

「物語」〜特に「宗教」と「経済」

個人的に思うのだが、「宗教」と「経済」は、「物語」の要素が大変多いのではないかと思っている。その「物語」をうっかり信じていた自分がいた。 最近、Facebookのともだちが投稿記事で紹介していた論文(※注1)に興味を引かれた。 そこで「宗教経済学」とい…

読書メモ『人はなぜ物語を求めるのか』

『人はなぜ物語を求めるのか』(千野帽子(ちの・ぼうし) ちくまプリマー新書 2017年)を読んだ。 本書を簡略に説明している文章を探していたら、「あとがき」にあった。 人間は物語を必要としている、とよく言われます。(中略) 本書の主張は違います。人間は生…

読書メモ『能はこんなに面白い!』

『能はこんなに面白い!』(観世清和 かんぜ・きよかず、内田 樹 うちだ・たつる。小学館 2013年)という本を借りてきた。。 「能」というのは、正直ほとんど馴染みがない。テレビで希に見る程度。観世清和さんの紹介文に「流祖・観阿弥清次、二世・世阿弥…

読書メモ『山行記』

いつも拝見しているブログで、南木佳士(なぎ けいし)さんという名前を知った。どんな人なんだろうと思い、図書館から、その人の書いた『山行記』(山と渓谷社 2011年)という本を借りてきた。 単なる山登りの随筆か?と思って読んでみたら、ちょっと予想外…

読書メモ『墓は心の中に』

安田睦彦さんが書いた『墓は心の中に〜日本初の「自然葬」と市民運動』(凱風社 2010年)を読んだ。 「自然葬」という言葉は、何となく聞いたことがある程度だった。本書では、単に葬法(葬送)のあり方というだけでなく、それに関連して、日本人の心の底に…

読書メモ『寿命論』

『寿命論〜細胞から「生命」を考える』(高木 由臣( たかぎ よしおみ) NHKブックス 2009年)を読了。 そもそも生命の歴史においては、無性生殖で無限に分裂しつづけるバクテリアなど原核生物だけの世界が、約38億年の生物進化史の半分近くを占めている。…

『阿弥陀聖 空也』と著者「石井義長」さん

図書館から、『阿弥陀聖 空也』(石井義長 講談社選書メチェ 2003年)という本を借りてきた。最初は、「空也」というタイトルに惹かれて手に取ったのだが、家に持ち帰って、著者の経歴を見てそちらにも興味が湧いた。 著者は、石井義長(いしい よしなが)さんと…

『図説 歴史の研究』と「7年2ヶ月」

私の手元に『図説 歴史の研究』という3冊本がある。学生の頃、アルバイトしたお金で購入したものだ。写真も多くて見やすいのだが、個人的には、文章が読みづらかった。読んでも全然頭に入ってこなかった。私の頭が悪かったのかな。 数年前、たまたまネット…

読書メモ『従属国家論〜日米戦後史の欺瞞』

前回に続いて、佐伯啓思氏の本を借りてきた。タイトルは『従属国家論〜日米戦後史の欺瞞』(PHP新書 2015年)。 最近の沖縄駐留アメリカ軍による度重なる事故に対して、日本政府はただ抗議するだけで、アメリカ及びアメリカ軍に対して強い態度をとれない。…

読書メモ『経済成長主義への訣別』

『経済成長主義への訣別』(佐伯啓思(さえき けいし) 新潮選書 2017年)という本を図書館から借りてきた。 本書では、「経済成長・成長主義」=「幸福」という人々の思い込みに「?」を投げかけている。 私が問いたいのは、経済成長、グローバル競争、技術…

『バウッダ〔佛教〕』を読み始める。

中村元(なかむら はじめ)、三枝充悳(さえぐさ みつよし)さんの『バウッダ〔佛教〕』(講談社学術文庫 2009年 (原本は1987年))を読み始めている。今回で何回目だろうか。この本を購入したのは、2011年だった。 きっかけは、1998年にいただいたある先輩…

読書メモ『いま〈日本〉を考えるということ』〜その2

図書館から『いま〈日本〉を考えるということ』という本を借りてきた。たしか一度読んだことがあるような・・・。帰って来て調べたら、去年の今ごろ、読んだ本だった。やっぱり(^_^;) 記事にも書いていた(>_<) という訳で、再読。 建築家 山本理顕(やまもと …

読書メモ『こころの免疫学』

ウンチが水に浮かない。 腸内環境がよくないのかなあ。 私たちの腸内細菌の数が最近、急激に減少している。このことを的確に示すのが糞便の量である。糞便のおよそ半分が腸内細菌(生きているものと死んだもの両方)なので、糞便の量を調べれば、腸内細菌の数…

読書メモ『原発事故はなぜくりかえすのか』

『プロメテウスの罠 2』を読んで、高木仁三郎さんという名前とその人の書いた『原発事故はなぜくりかえすのか』( 岩波新書 2000年)という本を知った。 その本は、1999年に起きたJCO臨海事故をきっかけとして、ガン闘病中の筆者が、文字通り最後の力…

カリール・ジブランの訳詞

タイトルに引かれて、『よく生きる智慧』(柳澤桂子 小学館 2008年)という本を図書館から借りてきた。てっきり、随筆集かと思ったら、最初の方だけが随筆で、そのあとはほとんど、カリール・ジブランの『預言者』という詩集の訳詞だった。 だれ? カリー…

長田弘さんの詩、二篇

長田弘(おさだ ひろし)さんという詩人を最近知った。 むかし、「詩」は、天賦の才がないと書けないのだ、と聞いてから、何となく「詩」とは縁遠くなっていた。最近、『「しないこと」リストのすすめ』を読んで、そこに長田弘さんの詩が引用されていた。それ…

読書メモ『「しないこと」リストのすすめ』

もう秋も終わり、冬がやって来る。ここ北海道は、時々雪が降ってます。車のタイヤも、スタッドレスタイヤに変えました。 今日は、『「しないこと」リストのすすめ〜人生を豊かにする引き算の発想』(辻 信一 ポプラ新書 2014年)を読み終えたので、気にな…

再び、Twitterから。

私達は、壮大な贅沢を望んでいる訳ではない。住む所があって、ご飯が食べれて、それを作る心身の余裕も持てて、疲れたら休みが保障されていて、気兼ねなく病院に行けて、季節の服を選んで、友人とも時々は遊んで、家族があってもなくても、笑って、映画観て…

Twitterで癒されている(^_^)

【閑話休題】 Twitterは、主に情報収集のために利用している。自分から発信することは少ない。 Twitterを眺めていると、きれいな花や景色が流れてくる。そして、心に響く、言葉がある。自分がうちひしがれているとき、これらの写真や言葉を見ると癒される。 …

読書メモ『ビッグデータの正体』

『ビッグデータの正体〜情報の産業革命が世界のすべてを変える』(ビクター・マイヤー=ショーンベルガー、ケネス・クキエ、斎藤栄一郎訳 2013年 講談社)を読了した。 あるブログ(「古本屋の殴り書き」)で紹介されていた本だった。 読んでみて、驚いた。…

読書メモ『先入観はウソをつく』

武田邦彦さんの『先入観はウソをつく~常識や定説を疑い柔軟な発想を生む方法』(SB新書 2017年)を読み終えた。 先入観というものは、必要なものもあるが、妨げになるものもある、と言う。マスコミや専門家の言うことを鵜呑みにしてはいけない、疑う癖を…

読書メモ『日本人へ』

塩野七生(しおの ななみ)さんの著書『日本人へ~危機からの脱出篇』(文春新書 2013年)を読み終えた。 切れ味の鋭い文章ですなあ。元気のいいおばちゃんに、ズバズバ指摘されている感じでした。イヤハヤ。 いくつか興味深い文章があったのですが、今回は…

読書メモ『役たたず、』

『役たたず、』(石田 千 光文社新書 2013年)を読み終えた。新書にしては珍しく、日常のなかで綴ったエッセイである。 石田千という名前からは、男性か女性か分からない。本の裏にある著者の紹介文にも書いてない。今の時代だから、男性か女性かはどちら…

読書メモ『46年目の光』

『46年目の光』(ロバート・カーソン 池村千秋訳 NTT出版 2009年)を読了。 主人公(マイク・メイ)は、3歳で視力を失い、46歳のとき手術で視力を取り戻した。それだけだと、ハッピーエンドの話と思うのだが、実際は違った。視力を回復しても、それ…

読書メモ『偶然とは何か』

『偶然とは何か』(岩波新書 2010年)。著者は、竹内啓さん。氏の専攻は、統計学、経済学、科学技術論。 最初、タイトルをみたときは、哲学書かな?と思ったが、ちょっと違った。統計的な説明や、確率論、リスクマネジメントなどの記述もある。少し難しい…

読書メモ『戦争にチャンスを与えよ』

以前から読みたいと思っていた。図書館でようやく借りることができた。 著者は、エドワード・ルトワック。本書著者の紹介記事には、「戦略家、歴史家、経済学者、国防アドバイザー・・・」などと書かれている。一筋縄ではいかない雰囲気がある。 この本は、…

読書メモ『二酸化炭素温暖化説の崩壊』

『二酸化炭素温暖化説の崩壊』の著者は「広瀬隆」さんです。この方は、原発反対だけかと思っていたが、そうではなかった。 「地球温暖化」というのは、たびたび聞かれる言葉で、なじみが深い。温暖化の元凶は、てっきり「二酸化炭素(CO2)」だと思っていた…

読書メモ『国家の品格』

『国家の品格』(藤原正彦 新潮新書 2005年)。 たびたび他の本やブログで目にしたタイトルなので、どんなものかと思い図書館から借りてきた。一応読了したが、微妙な感じ。一部同意できるところもあるけど、どこかすれ違う部分もある。 この本を読む前に…

読書メモ『「存在論的ひきこもり」論』

図書館本『「存在論的ひきこもり」論〜わたしは「私」のためにひきこもる』(芹沢俊介著 雲母書房 2010年)読了。 「ひきこもり」と言えば、マイナスなイメージしか思いつかない。そんな私の固定観念を見事に打ち破ってくれた本だ。 「社会的ひきこもり」…