ガラガラポン日記

複雑になってしまった問題を、一度ゼロにして、考え直してみる。

本の抜き書き

読書メモ『「存在論的ひきこもり」論』

図書館本『「存在論的ひきこもり」論〜わたしは「私」のためにひきこもる』(芹沢俊介著 雲母書房 2010年)読了。 「ひきこもり」と言えば、マイナスなイメージしか思いつかない。そんな私の固定観念を見事に打ち破ってくれた本だ。 「社会的ひきこもり」…

読書メモ『敗北を抱きしめて(下)』

『敗北を抱きしめて〜第二次大戦後の日本人』の翻訳本は、上下2冊だが、上巻の方は、敗戦直後の日本の庶民の記述が大部分なので、下巻を中心に書いてみた。(なお、増補版も出ているようだ。) 下巻最初の章のタイトルは、「くさびを打ち込む」。 戦争の後半…

読書メモ『やわらかな生命』

図書館本『やわらかな生命』(福岡伸一 文藝春秋 2013年)再読了。(文庫本も出ているようだ。) 一度読んだ本だった。読んだことを忘れて、また借りてきてしまった。いかに記憶力が低下しているかが分かる。トホホ(;´д`) 『銃・病原菌・鉄』の著者ジャレド…

読書メモ『しない生活』

図書館本『しない生活〜煩悩を静める108のお稽古』(小池龍之介 幻冬舎新書 2014年)読了。 ほんのちょっとした切り替えで、普段の生き方が、す〜っと楽になる、そんなことが一杯書かれている。 この本の裏表紙に書かれてある文章が、この本の内容を端的に…

読書メモ『日本人のための経済原論』

図書館本『日本人のための経済原論』(小室直樹 東洋経済新聞社 2015年)を読了。 ・・・難しかった。 この本は、「資本主義原論」と「経済原論」の二章からなっている。近代資本主義を理解するためには、キリスト教を理解しなければならない、というのが…

読書メモ『呆けたカントに「理性」はあるか』

図書館本『呆けたカントに「理性」はあるか』(大井玄 新潮新書 2015年)読了。 著者の大井玄さんは、医師として終末期医療に携わっておられる。 本書の「はじめに」で、医師が、重度認知症の患者に「胃ろう」をつけるか?と聞く場面がある。私は、びっく…

読書メモ『哲学な日々』

野矢茂樹さんが書いた『哲学な日々』(講談社 2015年)という本を読了。 野矢茂樹さんという名前、どこかで見たなあ、と思っていたら、本書に書いてあった。『論理トレーニング』の著者だった。なるほどですねえ。 そこでまず「§32 論理的ということ」と…

読書メモ『補欠廃止論』

図書館で、「セルジオ越後」の名前に惹かれて『補欠廃止論』(セルジオ越後 ポプラ新書 2016年)という本を借りてきた。 僕には、何十年も主張し続けてきたことがある。それは日本サッカー、いや団体スポーツを強くするためには、部活動などの子どもの教育…

読書メモ『日本人はどこまで減るか』

『日本人はどこまで減るかー人口減少社会のパラダイム・シフト』(古田隆彦 幻冬舎新書 2008年)読了。図書館で何気なく手にとって読んでみたが、タイトルから予想したものより「深いい」本だった。 ① 少子・高齢化で人口が減る ② 子どもが減り、老人が増…

読書メモ『仏教思想のゼロポイント』

『仏教思想のゼロポイント』(魚川祐司 新潮社 2015年)再読。 う〜む。むずかしい。少しずつ分かりやすいところからメモしていこうと思う。 まず「輪廻」ということについて。 「輪廻」というと私たちは一般的に、ある「人」が死んで、それが別の存在とし…

読書メモ『輪廻転生』

図書館で『輪廻転生〜〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語』(竹倉史人 講談社現代新書2015年)という本を借りてきた。これは、今読んでいる『仏教思想のゼロポイント』(魚川裕司 新潮社 2015年)の中で「輪廻」について書かれていたので、それをネットで…

読書メモ『治りませんように』

『治りませんように〜べてるの家のいま』(斉藤道雄 みすず書房 2010年) を読み終えた。「べてるの家」関係は4冊目かな?読むたびに新たな発見がある。 べてるの家の作業場や日赤病院のデイケア棟で、一週間に一回から二回のペースで開かれる当事者研究には…

読書メモ『「憲法改正」の真実』

『「憲法改正」の真実』(樋口陽一・小林節 集英社新書 2016年)を読んだ。日本の未来を思うと気分が落ち込んでしまった。本を読んでこんなに暗い気分になったのは久しぶりだ。 この本では、ふたりの憲法学者が、自民党による憲法改正草案(2012年4月公表)…

読書メモ『原発と日本の核武装』

『原発と日本の核武装ー原子力事業のタブーを明かす』(武田邦彦 詩想社新書 2016年)より。 原発推進派と反対派それぞれの主張を客観的に分析している。これは参考になる。武田氏の言うとおり、まず「感情論」で賛成か反対かが決まっているというのは頷け…

読書メモ『君たちはどう生きるか』

家族から借りて『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎 岩波文庫 1982年刊)を読んだ。以前から、読みたいと思っていた本だった。 1937年(昭和12年)に書かれたもののようだ。しかし、内容は全く色褪せていない。その中でも、いくつかある「おじさんのNote」と…

読書メモ『「べてるの家」から吹く風』『安心して絶望できる人生』

『「べてるの家」から吹く風』(向谷地生良 いのちのことば社 2006年)を読んだ。 (「べてるの家」は、ブログ「古本屋の殴り書き」で初めて知った。) 実例をそのまま書いているのだろうが、その表現がユニークで、思わず笑ってしまった。だけど、現実は大変な…

読書メモ『体温免疫力』

Dr 安保徹(あぼ とおる)の『体温免疫力』という本を図書館から借りてきた。 西洋医学中心の医療から少し横道にそれているように思われるが、そこはそれなりに有用な部分もありそうである。 まえがきには、 東洋医学の「冷え」という概念を、西洋医学の手法で…

読書メモ『大往生したけりゃ医療とかかわるな』

前々回、『思い通りの死に方』を読んで、著者、中村仁一氏・久坂部羊氏に興味を抱いたので、図書館で『大往生したけりゃ医療とかかわるな』(中村仁一 幻冬舎新書 2012年)と『人間の死に方』(久坂部羊 幻冬舎新書 2014年)を借りてきて読み終えた。 人…

読書メモ『思い通りの死に方』

『思い通りの死に方』(中村仁一 (なかむら・じんいち)、久坂部羊(くさかべ・よう) 幻冬舎新書 2012年刊)より。 最初、タイトルを見たとき、ドキッとした。自殺の方法でも書いてあるのかな?と思った。でも、この本の裏表紙には、Γ現役医師2人が、誰も本…

読書メモ『日本の200年』(2)(完)

『日本の200年』(アンドルー・ゴードン 森谷文昭訳 みすず書房 2006年刊)上下巻をようやく読み終えたが、上巻の方がおもしろかった。以下、いくつか興味深い文章があったので引用させていただく。 徴兵制度の評判はよくなかった。1873年の徴兵令は、…

読書メモ『日本の200年』(1)

図書館から『日本の200年』(アンドルー・ゴードン みすず書房 2006年)という上下巻のやや分厚い本を借りてきた。江戸時代末期から現代に至るまでの日本を紹介している。原書は英語圏の読者を対象として書かれたもの。江戸時代から現代日本までを捉え…

読書メモ『日本戦後史論』

『日本戦後史論』(内田樹(たつる)、白井聡 徳間書店 2015年刊)を読んで、日本がなぜアメリカに従っているのか、その複雑な心理状態というものが少し理解できたような気がする。 私の高校時代は、テレビのニュースで「全学連」のデモ行進や安田講堂の攻防…

読書メモ『いま〈日本〉を考えるということ』

最近、ツイッターを辞めたので、ついつい「つぶやき」風に記事を書いてしまいました。 今回は、読書メモという事で、『いま〈日本〉を考えるということ』(山本理顕、大澤真幸、木村草太 共著)を取り上げてみました。図書館の新着本です。 山本理顕さんは「建…

読書メモ『終活なんておやめなさい』

『終活なんておやめなさい』(ひろさちや 青春出版社 2014年)を読了(^o^) タイトルからイメージするのとは違って、面白くて有益だった。 いくつかの点で新しい知識を得たし、それまで漠然と思っていたことがはっきりと書かれてあって、納得した点もある。…

読書メモ『法然 親鸞 一遍』〜法然について

『梅原猛の仏教の授業 法然 親鸞 一遍』(梅原猛 PHP 2012年)から、「法然」に関して、興味深い部分を拾ってみました。 五十年間、私は日本の思想を研究し、「草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)」という言葉によって表現される天台本覚思想…

「引き算のすすめ」(『自由訳 老子』より)

『自由訳 老子』(新井満 朝日新聞社 2007年刊)を、図書館から借りてきた。 「老子」というと、漢字が多く難解な文章ををイメージしてしまうが、この本は全く違う。自由な「詩」を読んでいるようだ。 その中の一つを引用してみた。 第6章 引き算のすすめ 世…

読書メモ『人生を半分あきらめて生きる』〜「ま、いっか」と思えるようになろう(^o^)

諸富祥彦著『人生を半分あきらめて生きる』 (幻冬舎新書 2012年)を、図書館から借りてきた。 日頃、何かモヤモヤしていた部分が、この本を読むことによってスッキリしたような気がした。 この人生、「努力すれば報われる」などというのは真っ赤なウソで…