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ガラガラポン日記

複雑になってしまった問題を、一度ゼロにして、考え直してみる。

読書メモ『「べてるの家」から吹く風』『安心して絶望できる人生』

『「べてるの家」から吹く風』(向谷地生良 いのちのことば社 2006年)を読んだ。

(「べてるの家」は、ブログ「古本屋の殴り書き」で初めて知った。)

 

    実例をそのまま書いているのだろうが、その表現がユニークで、思わず笑ってしまった。だけど、現実は大変なんだろうなあと、何か涙ぐみそうになってしまった。「べてるの家」があって本当によかったなあ。

 

何しろ表現がユニークだ。

出動!  爆発救援隊

隊長、爆発!

爆発三兄弟

当事者研究

幻聴さん

幻聴さんレスキュー隊

人間アレルギー

逃亡失踪症

べてるウイルス感染症

幻覚&妄想大会

ぱぴぷぺぽだったで賞

etc.

 

そして、もう一冊の本『安心して絶望できる人生』(向谷地生良浦河べてるの家   生活人新書 2006年)で、最も印象に残った文章がこれです。

 

べてるには、何人もあきらめの達人がいます。その一人が清水里香さんです。彼女は、あきらめることに関して、このように書いています。

 

「『だめなままの自分を受け入れよう』ということにこだわることもやめ『あきらめるしかない』と思い、今まで自分が必死にしがみついていた手綱を手放したとき、手放したことで自分にマイナスになるものが何一つないことがわかかったのである。

 

〝あきらめる〟というと、すごく大切なものをいろいろと捨てるような感じがする。苦しんでいる時は、『だめな自分のままでいいんだ』ということを受け入れられない自分に、無性に腹が立っていた。しかし、『だめなままの自分を受け入れられない』ので、悪戦苦闘の結果として、『悩むことをすべて放棄する』ことにしたのである。そういう遠回りをして、やっと『ダメな自分のままでいいというのは、こういうことか!』とわかるようになった。

 

あきらめることーーーーそれをべてるでは、生き方の高等技術としてとても大切にしている。いまでは、現実に起きていることを明らかにしてそれをすべて受け入れることなのだと思っている。あきらめることは、はじめの一歩に立つことである。そのことを、話したり講演に行ったり、実際に生きている人たちの姿を見ているうちに実感できるようになった」(『べてるの家の「当事者研究」』医学書院より)

(p48〜49)

 

これは、正直十分にわからない部分もあるのだが、何か大切なメッセージが込められているように感じた。仏教には、「四諦」という言葉がある。どこか共通するものがあるようにも思われる。

 

精神の病は、いつ、誰が発症しても不思議ではない、と思う。私も片足を突っ込んでいるのかもしれない。だからこそ、これらの本に共鳴できるのかもしれない。また、親戚に「爆発系」の子がいる。爆発すると、7〜8時間、家族は心休まるときがない。実に大変だ。

 

べてるの家」に関して、武田鉄矢がラジオ番組で取り上げていた。一時間六分という長いものであるが、分かりやすくて参考になる。 この放送のベースになっているのは、斎藤道雄さんの書かれた『治りませんようにーべてるの家』という本である。

 


「べてるの家」 今朝の三枚おろし 2011.08

 

 このダイジェスト(文章のみ)はこちらです。

『武田鉄矢「今朝の三枚おろし」からオススメ本とためになる話

 

「べてるの家」から吹く風

「べてるの家」から吹く風

 

 

 

安心して絶望できる人生 (生活人新書)

安心して絶望できる人生 (生活人新書)

 

 

 

治りませんように――べてるの家のいま

治りませんように――べてるの家のいま

 

 

 

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 近所にも、このような赤い実が一杯実っていた。